材料(1人分)1004kcal  

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▶ 生産者…上田紀行氏 (東京工業大学大学院地区、文化人類学専業)
▶ 生産地…NHK出版 (2004年6月より1004号製品として生産開始)
▶ 食 感…調理方法により全く異なった味わいになります!

※材料の鮮度は折り紙つき!(朝日新聞8月1日天外伺朗氏書評記事より一部抜粋)
仏教語を連発する「言葉の仏教」は、人々の心に届いていない。それよりも関係性に正面から向き合う「縁起を生きる仏教」を提唱し、それを実践する六人の僧侶の姿を生き生きと描いている。・・・全国の寺や僧侶に奮起を促し、「ボーズ・ビー・アンビシャス」と語る著者のことばは熱い。

生産者 上田紀行氏より

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私はこの本を精一杯の力を持って書かせていただいたが、おそらく賛否両論を引き起こす本となったことは間違いない。・・・私は現在の日本仏教に対するやむにやまれぬ思いから、心からの「がんばれ!」の気持ちを込めて書いた。これまで本当の意味での国民的な議論がなされてこなかった「仏教」を、私たちが「期待」するがゆえにシビアな議論の対象とすること。それゆえ、賛であれ、否であれ、この本が議論の、そして新たな行動のきっかけとなることを心から願っている。(本書より)

調理方法

 ①事前に材料をそれぞれの視点でじっくりと味わい、考えを温めておく。
 ②参加者全員で他者の視点をかりながら、『がんばれ仏教!』を捌(さば)いていく。
 ③様々な思い・考えが絶妙に絡み合うことで、新たないい味がそれぞれに滲み出てくる。

「捌く(さばく)」ということ (『広辞苑』より)
 1、理非を裁断する
 2、ものごとを解き明かす

わたしの捌き方  

《吉村シェフの場合(僧侶)》

bba2cock1.jpg「がんばれ仏教!」は様々な読み方ができます。現代仏教に対しての批判本。僧侶として行なう活動の可能性の指標を示した本。仏教というのは実はとても魅力的なのだと教えてくれる本。仏教者の生き方とは何かと問う本、等。ですから、皆読んだ印象が違って当たり前でしょう。一僧侶として読んだ私の感想を述べますと、紹介されている六人の僧侶は、皆魅力的です。なぜなら彼らは、方法論に違いがあるものの、「生死苦」という仏教の根本問題に見事に対応しているからです。私は彼らの真似事は出来ませんので、自分なりに「生死苦」と対応していこうと思いました。皆さんは、この本から何を感じ取りましたか? 是非、お話しましょう。


《宮坂シェフの場合(僧侶)》

bba2cock2.jpg自分が僧侶であることを話したとき、企業を経営する人から「『静』的 なもの」と評されたことがある。「動的(dynamic)」でなければ「魅力 がない」と言うのだ。「『静』には『静』の価値があるのに」と半ば憤 慨していた私は、この本を読んでそのとき「"現代社会に対して"『静』 になってしまっている」と言われていたのではと感じた。この本は 「100人の僧侶がいれば100通りのお寺のあり方があってもいいのだ」と 思わせてくれる。同じ仏教の僧侶でも、同じ宗派の僧侶でも、ひとりひ とりは違う存在。自分を見つめ、自分の特性を見いだし、自分が最も活 きる表出手段を見つければいいのだと。僧侶であることは決して没個性 であることを求められているわけではない。本来「静」でありながら極 めて「動」である存在なのだと感じ、ワクワクする思いだった。


《井関シェフの場合(学生)》

bba2cock3.jpg本書の言う通り、私の周囲の者は、お寺に何の関心も持っていない。せいぜい、得意げに紋切り型の批判を繰返す人がいるだけだ。悪い噂しか、世間には流れていないから。お寺はそれで良いのだろうか?最低限求められてることだけをこなして、忘れ去られて行くんだろうか?でも相変わらず世間は問題だらけで、お寺ができることは、まだまだある。「お寺でなければ駄目」とは言わないが、「お寺がとても有利な 位置にいる」のは確かだろう。だから私も、本書には多くの点で共感する。お寺と私達は、新しく関係を結び直すべき時期に来ている。しかし今はまだ、私たちの期待がうまくお寺側に伝わるかどうかさえ、心配だ。まず、お寺は何をしたいのか、それを聞かせて欲しい。

参加要項

 【対象】    お坊さん(宗派は問いません)、寺族の方
 【参加条件】  『がんばれ仏教!』を読んでいることを前提に話しを進めます。
          ①ご自分の意見は当日までに温めておいてください。
          ②この本で何が問題点か、当日までに意見をもってきてください。
 【参加費】   500円
          ※懇親会参加費(1000円)、お弁当代(800円)は別です。
 【申込】    電話、またはメールにてご連絡ください。申込書を送付いたします。
          電話 )  03-3431-3087
          E-mail ) seisyouji@basil.ocn.ne.jp
 【注意】    昼食が必要な方、車でお越しの方は参加申し込みの際にお申し出下さい。

会を終えて・・・参加者所感

20代から60代の7諸宗派、60名のお坊さんが全国から駆けつけ、仏教、僧侶、お寺など様々な問題について、自分自身を改めてみつめ、そして他者との熱い議論のやり取りがなされました。宗派を越えた横の繋がりが生まれるとともに、これから何かがこの場から生まれてゆく!そんな大きな可能性の感じられる会となりました。

【写真】
①いよいよ始まりです。二人組みで四人組でとゆっくりと時間をかけながら行われるコミュニケーションワーク。緊張が徐々にほぐれ、和気藹々とした和やかムードに。
②グループに分かれ、二つのテーマについて一人ひとりが自分自身をあらためてみつめ、他者の意見をそこに聞くことで、新たな視点を構築し、今後につなげていきます。
③意見交換が白熱するうちに、座っていた椅子から床へと座り込み腰を落ち着けて話しました。
④「がんばれ仏教」に関して、著者の上田紀行さんと参加者の質疑応答


・宗派を超えて考えていること、悩んでいることは一緒だということがわかりました。
・ボーズ・ビー・アンビシャスの場は、多くの情報を持ち寄り、そこに行けば何か得られる、そんな期待に満ち溢れる。そんな場であって欲しいと思います。
・意識・行動力のある方が多くて励まされました。自分にもできる!そんな気になりました。
・不安だがワクワクする、緊張するが張り合いがある。同じ宗派で話すことも大切だが、他宗派の人々と話をすると新しい発見がある。
・様々な宗派、年齢、立場の人々と話せて愉しく、いい刺激をうけました。
・もっと時間が欲しかった。最初はこんな長時間何をするのだろうと思っていたが、あっという間でした。まだまだ話し足りません。2~3泊でしたい。
・非常に可能性を感じるものでした。宗派を超えた会議はたまにありますが、本当の意味で垣根を越えた会だと感じました。今後がとっても楽しみです。