智正庵

愛宕山の歴史や文化に親しんでいただくことを目的としています

saru1.jpg江戸時代から愛宕山は、武士たちの間の信仰と、山頂からの江戸市街の景観の素晴らしさで有名な場所であり。『鉄道唱歌』の第1番にも「愛宕の山」と歌われています。
山上にある愛宕神社は、もとは1603年にこれから建設される江戸の防火のために徳川家康の命で祀られた神社です。
また、日本放送協会(NHK)の前身の一つである社団法人東京放送局(JOAK)は、この愛宕山に放送局を置き、1925年の日本初のラジオ放送は、この愛宕山から発信されました。
このように歴史の舞台となってきた愛宕山は萬年山青松寺・愛宕神社・NHK放送博物館と、それらを取り囲む超高層ビル群と同時に存在しており、地形的にも自然形成によって成立したものであると地質学的にも立証されています。

夕ざりお茶会を開催いたしました

秋の清明な空気を楽しむ趣向にあふれたお茶会です

平成23年11月、青松寺近くにお住まいの外国の方々を招き、「夕ざりお茶会」を開催いたしました。茶道というと、難しいお作法や正座、着物着用など、色々な約束事があると思われがちですが、「一期一会」という言葉にもあるように、その時その場所にいた人々が真の意味で心を通い合わせ、ひと時を心ゆくまで楽しむのが本来の目的です。
この精神に則り、茶道が初めての方、外国の方にもお茶に親しんでいただけるよう、作法や服装を気にせず気軽に参加できるお茶会にいたしました。

時は11月、お茶の世界のお正月ということもあって、別席として設えた能舞台にて粟ぜんざいをご用意し、古くからある日本の味に親しんでいただきました。
午後5時、晩秋らしい’つるべ落とし’の先ほどまで明るかった路地が急に暗くなった頃、和ろうそくに火を灯します。優しく照らし出された床の間や手前座が陰翳礼讃の世界を演出し、美しい日本の美意識を堪能していただける場となったのではないでしょうか。

お茶とは何か?という質問に対して、
同じ時間、同じ場所に 存在していることを「仏さま」と、ここに同席している人々に感謝し、全ての事柄を仏さまにおまかせし、大いなる安心の中、節度と思いやりを持ってこの時を一緒に過ごす。その中から生まれてくる様々な思いを今後の生活に活かしていけるよう心がける事。
このようなお話を「作法を守る理由」とし、お坊様に英語に訳して頂きながら外国からのお客様の問いにお答えし納得して頂きました。