c_danka1_2w1.gif◆仏遺教経に学ぶ

◆涅槃経に即して~ブッダ最期の旅~

青松護持会講座 目次

■ 講師:金子真介師からのメッセージ
■ 講師:ラブガマ・ナーラダ師からのメッセージ
■ 参加要項
■ 講座日程

tibetto.gif金子真介師からのメッセージ


仏遺教経(ぶつゆいきょうぎょう) 習学の勧め

 釋迦牟尼佛、初めに法輪を転じて、阿若小喬陳如を度し、
 最後の説法に須跋陀羅を度したもう。
 度すべき所の者は、皆已に度し訖って、      
 沙羅双樹の間に於いて、将に涅槃に入りたまわんとす。      
 是の時中夜寂然として聲無し、  
 諸の弟子の為に略して法要を説きたもう。

061209kouza2.jpg これは釈尊御最期の模様と御遺言を今に伝える仏遺教経の序文です。35歳の12月8日にお悟りを開き、初説法で阿若ヨウ陳如始めとする5人の修行者を彼岸に導き、以来45年にわたる説法の旅で多くの人々を彼岸に導かれた釈尊は、80歳の2月15日、クシナガラ城外跋提河西岸の沙羅林に於いて涅槃の床に就かれました。そしてそこに訪れた須跋陀羅という修行者を大悲心を以て彼岸に導かれ、最後の直弟子とされました。斯くして、彼岸に度すべき者を皆已に度し訖られた釈尊は、涅槃の褥を取り囲む随行の弟子達や入般涅槃の報せを聞いて駆けつけた縁者達に向かって、静かに最後の説法を始められるのです。聴聞する人々の深い納得を見届けられた所で、

汝等且く止みね、復語いうこと得ること勿れ。
時将に過ぎなんと欲す、我滅度せんと欲す。
是れ我が最後の教誨する所なり。

と言い置かれ、静かに涅槃の眼を閉じられました。
まさに「静かなる死」「大いなる死」です。

このような釈尊臨死の模様に限りない憧れを抱き、
願わくは花のしたにて 春死なん そのきさらぎの望月の頃
と願い、72歳の2月16日の示寂を実現したのが西行法師です。命日は兎も角、生命の完全燃焼とも言うべき静かなる最期は万人の願うところではないでしょうか。しかし、願うだけでは「静かなる最期」を成就することは叶いません。「静かなる最期」とはそれに相応しい準備があってはじめて成就するのです。所謂「死の準備」です。
私は予々、人生の課題は死の準備、仏教は死の準備教育と言い続けて来ましたが、自分自身が高齢者の仲間入りを果たして一年を経ようとするこの頃、そのことをより切実に感じるようになりました。「死の準備」と聞けば暗く悲しい作業と受け止められがちですが、それはあまりにも軽薄な見解でしょう。死の準備とは「よく生きること」です。今日一日、今この時をよく生きることの積み重ねこそが静かなる最期の準備なのです。
釈尊の45年の説法は、この世の傾向と仕組みに目覚めて、この世の生き方を悟り、今をより豊かに生きる教えです。過去6年の青松講座に於いて、般若心経・法句経・修証義等の身近な聖典を元に、仏の教えに学んでまいりましたが、それら全ての講座が聴講の皆様のより良き日々の糧となることを願いつつ、不行き届きながらも努めてまいりました。そしてこの度は、釈尊最後の肉声ともいえる御遺言の教誡を、時空を超え、仏滅に会する仏弟子の心になって共に習学いたしたいと立案し、有縁の皆様にお勧めする次第で御座います。

                                    合 掌
                    平成24年6月30日   禅心寺住職 金子眞介


■ 講師:金子真介師のご紹介

長崎県 禅心寺住職、「生と死をみつめるセミナー」代表
青松寺授戒会で、現代における生と死の問題をお話しなされた金子真介師が講師をおつとめくださいます。

tibetto.gifラブガマ・ナーラダ師からのメッセージ


ブッダ最期の旅『パーリ涅槃経』に即して

na1.jpg ブッダが説法をなさった言葉、あるいはそれに最も近い言葉と言われている「パーリ語」は、ブッダが生きた紀元前6世紀頃から現在に至るまで伝承されて来た数多くの経典が用いた仏典 だけの言語です。特に南伝仏教と称されるこれらパーリ語聖典の中でブッダが最期に説いた
のが「涅槃経」“Maha Parinibbana Sutta”であります。死にいたる三ヶ月前に自ら寺院を離れ、弟子たちと共に旅に出るブッダが、あらゆる場所や人を訪ね、自らの経験や世の中の在り方をブッダの立場で語り続けます。旅の末、自ら決めていたマッラ王族のサラ樹の林に辿り
着き、共に歩んできた弟子たちに「比丘たちよ、あらゆるものが無常であり、為すべきことを不放逸に完成せしめよ」と最期の言葉を残してこの世を去ります。
 ブッダ最期の旅とも言えるこの三ヶ月間の、仏教を集約したと思える法話が「涅槃経」の
内容となります。そこに描かれるブッダの姿は、神化された、想像を超越する存在ではなく、八十年以上の歳月を重ね衰弱しつつある人間そのものであることが印象的です。      
パーリ語の「涅槃経」に即して、ブッダが説く「無常」「不放逸に完成せしめよ」の教えが
現代を生きる我々の社会生活とどう関係するのかを皆さまと共に考えてみたいと思います。

                                    合 掌
                               ラブガマ・ナーラダ

参加要項

お申込み・
お問い合わせ

※前日までに電話、又はメールにてお申込ください。
当日になってからの参加希望は、直接受付にてお申し出ください。
【電話】03―3431―3514
【Mail】seisyouji@basil.ocn.ne.jp
その際には、以下のことをお伝えください。
①氏名
②連絡先(お電話番号・ご住所)
③参加動機
④青松寺檀信徒の方、青年僧の方、一般の方
参加費
500円(青松寺護持会会員の方は不要です)
会場
     
青松寺観音聖堂
備考
青松講座は青松寺檀信徒でない方もご参加いただけます

講座日程

※原則、第三土曜日に開催いたします。予定は変更とさせていただく場合もございます。
HPに掲載いたしますのでご注意ください。