c_danka1_2w1.gif  修証義に学ぶ

青松講座Ⅲ 目次

■ 講師:金子真介師からのメッセージ
■ 参加要項
■ 講座日程

tibetto.gif金子真介師からのメッセージ


061209kouza2.jpg平成18年の青松寺授戒会から丁度3年目の今年5月、偶々兵庫県で営まれる授戒会に参加すべく、修証義を指導書として説戒の準備をすすめながら、今一度修証義を初心に帰って学びなおしたいという思いに駆られました。

修証義は道元禅師の正法眼蔵全95巻中の語句を抜粋し繋いで、全5章31節に編集した曹洞宗独自の教典です。

 正法眼蔵は1227年、中国留学から帰国した道元禅師が撰述された正法眼蔵、辨道話(べんどうわ)をはじまりとして、その後23年間著述や提唱を重ねて、合計95巻を数える、釈尊の真意を伝える書物です。その正法眼蔵が生まれた背景には、貴族と武士の勢力争いから漸く武家政治に落ち着いた頃とはいいながら、権力闘争に翻弄される民心と、それを救いきれない既成仏教教団の実体があり、それらに鑑みた道元禅師の已むに已まれぬ思の表れであったと考えられます。

 それから約700年後の明治20年代、日本社会は又しても、大きな機構変化に遭遇し、人々の価値観や道徳觀は混沌として定まらず、その為、国民道徳の基本として教育勅語が発布された頃でした。一方、宗教界も徳川幕府の檀家制度に甘んじ、本来の面目たる布教を止めていた僧侶達は、廃仏毀釈の嵐が過ぎ、信教の自由が認められたとはいえ、最早、宗派独自の布教の術も持ち合わせないという混乱と戸惑いの中にありました。   

 そのような社会状況を鑑みて、已むに已まれぬ思いから立ち上がった人々がいました。在俗の居士、大内靑巒(おおうちせいらん)氏を始めとする「曹洞扶宗会」の人達です。在家の人達が読むだけで理解でき、且つ心の支えになる釈尊の教えを編集しようと立ち上がったのです。出来れば既成の各宗派に偏らず、正しく仏法を伝える術を模索する中、一宗一派にこだわらぬ正伝の仏法を伝える正法眼蔵に彼等は思い至ったのです。

 そこで、大内靑巒居士が正法眼蔵の語句の中から在家の人にも理解しやすいものを抜粋して雛形が編集されました。その内容は、正法眼蔵の要点である、只管打坐(ひたすら坐禪に打ち込む事)と受戒の二本柱の中、在家信者の日常生活に活用可能な、受戒中心ものでした。その最終的校訂を委託されたのが永平寺63世、滝谷琢宗(たきやたくしゅう)禅師でした。滝谷禅師は思索・校訂を繰り返し、明治24年1月1日付けで、曹洞宗所依の教典・修証義として公刊されるに到ったのです。

 それから118年を経た今日、その修証義は日本人にとってどの様に活用されているでしょうか。単なる法事のお経ではあまりに勿体ないのではないでしょうか。
 又、道元禅師帰国から782年、修証義成立から118年を経た現代人の道徳観は、宗教観はどうでしょうか。条件こそ違え、往事と同じく混沌としているのではないでしょうか。
 そのような意味から、修証義の一句一語に道元禅師と修証義編纂者達の思いを汲み取りながら、今の時代を人間らしく生ききる智慧を共に学びたいと発案いたしました。

                                   合 掌
                平成21年6月7日   禅心寺住職 金子眞介

講師 金子真介師のご紹介

長崎県 禅心寺住職、「生と死をみつめるセミナー」代表
青松寺授戒会で、現代における生と死の問題をお話しなされた金子真介師が講師をおつとめくださいます。

参加要項

お申込み・
お問い合わせ

※前日までに電話、又はメールにてお申込ください。
当日になってからの参加希望は、直接受付にてお申し出ください。
【電話】03―3431―3514
【Mail】seisyouji@basil.ocn.ne.jp
その際には、以下のことをお伝えください。
①氏名
②連絡先(お電話番号・ご住所)
③参加動機
④青松寺檀信徒の方、青年僧の方、一般の方
参加費
500円
会場
     
青松寺観音聖堂
備考
青松講座は青松寺檀信徒でない方もご参加いただけます

 

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