お袈裟を縫う会

受衣作法

お袈裟

DSC_0298.JPGお袈裟は (お坊さんが左肩から斜めにかけているのがお袈裟) 、お釈迦さまが仏弟子達のために定められた衣服で、世間の人が顧みない捨てられた布や余り布の小片を縫い合わせて作られ、仏法が正しく伝えられた証しとして伝授されてきました。また、これを身に着ければ、人生の悩みから解脱(=解き放たれる) できるということで、解脱服(げだっぷく)とも言われます。

禅宗寺院では、法(教え)を師匠から弟子に伝えることを「衣鉢を伝える」と言います。
「衣鉢」の「衣」とは お袈裟のことで、「鉢」はご飯を食べる器のことです。
鉢とともに法が正しく伝えられた証しとして大事にされています。
特に道元禅師さまは 、『正法眼蔵』「袈裟功徳」の巻の中で、「お袈裟そのものが仏の身心である」とお袈裟の功徳を丁寧に説かれ、お袈裟を身に着けることの功徳は、広大無辺で、一度身に着けることによって一切の悪を断って最高の悟りを完成できると説いておられます。

お袈裟を縫う(把針)

DSC_0147.JPG道元禅師さまのお説きに なる仏道の世界に近づきたいと思う方は、お釈迦さまからまっすぐ伝わった、お袈裟を見、それを現代でも縫うことができることを知るところから始めるのも一 つの方法です。このようなお袈裟を一針一針縫い上げることは、縫う方自身の心を修めていくことで、はかり知れない善根功徳を積むものとされています。
お袈裟は身に着ける人自身が、身体の大きさにあわせて裁縫するものとされています。また、お袈裟を縫って僧に供養す る(布施をする)ことも大変な功徳を積むことであるとされています。

*お袈裟は、僧侶のみでなく、一般の方でも自らの手で縫い、身に着けることができます。
青松寺のお袈裟を縫う会では、まず写真の絡子(らくす=五条衣)から縫います。


受衣作法(じゅえさほう)

DSC_4688.JPGお袈裟を縫った方、身に着ける方が参加し、儀式をおつとめいたします。
仏さまとのきまりを守ることをお誓いし、これからの生活指針にしていくその証しとしてお袈裟を身に受ける(受衣)という儀式です。式の最後には、お釈迦さまがお袈裟の功徳を述べた「法衣十勝利」というお経をみなさんでお唱え致します。

■仏さまとのきまり
仏・法・僧に帰依することです。
つまり、自らが他の人々とともに、明るく、正しく、仲よく生きていくことを誓います。

■大乗本生心地観経無垢性品偈法衣十勝利
世尊、智光比丘に告げて言わく法衣に十の勝れたる利を得たりと。
一つには、能くその身を覆い、羞恥をはなれ、慚愧を具足して善法を修行す。
二つには、寒熱及び蚊蟲、悪獣、毒蟲を遠離して安穏に修道す。
三つには、沙門出家の相貌を示現す。
四つには、袈裟は即ちこれ人天寶幢の相なり、尊重し敬礼すれば梵天に生ずることを得、
五つには、袈裟を著するの時、寶幢の想を生じて能く衆罪を滅し諸の福徳を生ず。
六つには、もと袈裟を制すれば染を壊色ならしめて五欲の想を離れ、貧愛を生ぜず。
七つには、袈裟は是れ仏の浄衣なり、永えに煩悩を断じて良田と作す故に、
八つには、身に袈裟を著けて罪業消除し、十善の業は、道を念念に増長す、
九つには、袈裟はなお良田の如し、善く菩薩の道を増長する故に、
十には、袈裟はなお甲冑の如し、煩悩の毒箭も害うこと能わざるが故に、
智光当に知るべし、此れの因縁を以って三世の諸仏、縁覚、声聞、清浄の出家は身に袈裟を著けて三聖同じく解脱の寶牀に坐して智慧の剣を執りて煩悩の魔を破り、共に一味の諸涅槃会に入りたまわんことを。


青松寺では、毎月第3水曜日午後13時から18時まで「お袈裟を縫う会」を開催しております。興味のおありの方は、一度会場においでになって実際に針を持ち、お袈裟を縫う方々の様子を見、よかったら一緒に縫われることをお勧めいたします。お気軽に、まずは見学にお立ち寄りください。