仏教月例講座 『正法眼蔵』に学ぶ

 平成23年9月23日の講座より


『無門関』第四十五則 「他は是れ阿誰(たれ)ぞ」

東山演師祖曰く、「釈迦・弥勒は猶お是れ他の奴(ぬ)。且く道え、他は是れ阿誰(たれ)ぞ」。
無門曰く、若也(もし)他を見得して分暁ならば、譬えば十字街頭に親爺(しんや)に撞見するが如くに相似て、更に別人に問うて、是と不是とを道うことを須(もち)いず。
頌に曰く、
他の弓、挽くこと莫れ、他の馬、騎ること莫れ、他の非、弁ずること莫れ、他の事、知ること莫れ。

・五祖法演(?~1104)。五祖弘忍の住んだ黄梅の五祖山に住した宋代の禅匠で、中国臨済宗の中興の祖と仰がれる。「五祖下の暗号密令」といって、「公案禅」の大成者である。
 臨済義玄―興化存奨―南院慧顒―風穴延沼―首山省念―汾陽善昭―石霜楚円―楊岐方会―白雲守端―五祖法演
〔五家七宗=臨済宗・曹洞宗・潙仰宗・雲門宗・法眼宗・黄龍派・楊岐派〕

『スッタニパータ』から

牛飼いダニヤがいった、「私は自活しみずから養うものである。わが子らはみなともに住んで健やかである。かれらにいかなる悪のあるのをも聞いたことがない。神よ、もしも雨を降らそうと望むなら、雨を降らせよ」。(24)
師は答えた、「わたくしは何びとの傭い人でもない。自ら得たものによって全世界を歩む。他人に傭われる必要はない。神よ、もしも雨を降らそうと望むなら、雨を降らせよ」。(25)