行・住・坐・臥とは
 ~威儀即仏法(いいぎそくぶっぽう)~


mame3601.jpg行は〈行くこと〉
住は〈とどまること〉
坐は(すわること)
臥は〈横になること〉
特に四つの威儀〈四威儀〉と言って、人の日常の生活全般を指します。

私たちは一箇所に住んで、朝起きれば行動を始め起居動作をし、そして夜は体を休めて睡眠をとるために横になります。この人間の行動を仏教では戒律に従い正しく整えて生活することを勧めています。
確かに私たちの生活の現状を振り返ってみると、行も、住も、坐も、臥もどれ一つをとっても乱れれば生活のリズムが損なわれ心の不安や体の変調を招きかねません。行・住・坐・臥が正しく整えられた状態を保ってこそ心の安心は得られるのです。

私たちが修行生活で先輩から注意された一つがこの〈威儀を正すこと〉でありました。
その威儀とは具体的に服装の乱れを注意されたのですが、今考えると服装の乱れはすなわち心の乱れであり、心を整えることを同時に注意されたのでしょう。
禅においては゛威儀即仏法゛とよく言われます。これは、日常の一挙手一投足がすなわち心の顕れであるのだから油断してはならないということでしょう。

授戒会事前講座において戒弟のみなさんによって般若心経があげられ、合掌がされ、礼拝が毎回つとめられて尊いことであります。ここでもう一度ご自身に問い直していただきたいのは、合掌がきちんとできているかということです。簡単なことこそ難しいのです。慣れておろそかになってしまっては威儀即仏法にはならなくなってしまいます。よく整えられた合掌を始めとするみなさんのお姿には自然と畏敬の念を覚えます。
これこそ仏弟子のありようだと思います。