作務

この言葉は、よくお聞きになるのではないかと思いますが、お坊さんが普段着ている衣服を作務衣と呼んでいます。ではこの作務衣の作務とはなんでしょうか。

仏教が発生したインドにおいてお坊さんが労働することは戒律により禁じられていました。ですからお坊さんは托鉢により食物を人々に布施して頂き食べていたのです。しかし、仏教が中国に至り、教えが広く民衆に広まっていくに従い修行者は自らの食物を農耕によって自分たちで調達するようになっていきます。特に禅では「一日作16-002.jpgさざれば、一日食らわず」(百丈懐海禅師)の有名な言葉の精神でもってこの作務を単なる労働作業とせずに、坐禅やお経を読むことと同様に大事な修行と考え励むようになったのです。今日ご本山・永平寺では坐禅と同様な修行として修行僧は日夜作務につとめています。

(イラスト:「仏教・イラストカット集」曹洞宗宗務庁)