托鉢


unsui-11.gifみなさんは、托鉢という仏教の修行をご存知でしょうか?
『広辞苑』には「修行僧が、各戸で布施する米銭を托鉢で受けてまわること。乞食(こつじき)。行乞」と出ています。また托鉢のことを頭陀行ともいい「衣食住に対する貪欲をはらいのける修行。」とあります。
お坊さんが持っている頭陀袋の名称はこの頭陀行からきているものです。

お涅槃会の時によく読まれる『仏遺教経』というお経にも、「壊色(※)の衣を着し、応器を執持して、乞を以って自活す。」とありますように、お釈迦さまの時代から托鉢は大切な修行のひとつだったのでしょう。

unnsui11.jpg私も地元の山口市で毎日托鉢に出ています。最初は見慣れない風体におっかなびっくりだった街の人達もこの頃は親しく話しかけて下さるようになりましたなりました。話の内容は仏教に対する素朴な質問から、日常の悩み相談や世間話まで様々です。もう三年以上も続けている習慣ですが、托鉢で知り合いになれた人もできました。お寺の中にだけいたのでは決して出会えなかった人と直に接して語りあえることは托鉢ならではのことです。

青松寺には月のうちに七日間在山していますが、できるだけ托鉢に出るようにしています。東京では銀座の交差点や新橋の駅前広場。浜松町の世界貿易センタービルの前などに出没しています。見かけられた方はどうぞ気軽に声をかけてみて下さい。

※壊色(えじき)の衣:純色でない色の衣

田中大道(獅子吼林サンガ生) 合掌