越年


大晦日は雪となりました。その中を当青松寺で越年のため来山くださる皆さま、有難いことでした。garann36.jpg
過ぎ行く大切な一年、喜び悲しみ、苦しみ辛さ、それぞれの思いを一打の梵音に込めて、除夜の鐘が次から次に打ち鳴らされ、虚空に送り出され雪夜に吸い込まれて行きました。
続いて本堂に入り、朗声に転飜される大般若転読法要の場にその身を浸し、釈迦牟尼世尊の慈眼を仰いで、香り良き香に吾が心を薫じ、無心に掌を合わせ低頭する。その威儀と作法をもって、お一人お一人がご自分の新しい年の門を開いておられました。

道元禅師は「合掌礼拝等綿密の行持は、心清浄に非ずんば、如法に現わるることなし」とお示しになっておられます。
garann37.jpg雪の中、身心を励まして参拝のために出向き、み仏に自らのたましいをさらけ出して至心に合掌し礼拝を行ずる。その行いのその時、その人の元々持てる清浄なる心が如実に現わとなり、諸仏諸菩薩と融合し、あらゆる存在と調和して、大安心(だいあんじん)となっている。まっさらのいのちが到来している。この時の自己が「本来の自己だ」との自覚を確実に持ち、常に忘れることなく、ここを基点としてこれからの一年、その一日一日を、日々好日と過ごしていく。

天変地異は如何ともし難く、地球の表面に生息させてもらっている我々です。互いに慈しみ合い、悲を共にし励まし合い、諸々の縁が良き方に向くよう念じ、生かし生かされて生きていく日送りにしたいものです。0701ume1.jpg

本年も山内一同、皆さまのお力添えをいただけるよう精進を重ね、勤めてまいりたいものと心を新たに致しております。
年頭に当たり皆さまのご多幸を心より祈念申し上げます。

                             宗一 合掌