青松寺サンガ講座  

《サンスクリット語 学習講座Ⅱ》

【日程】2011年2月~2016年3月(毎月第4火曜日 18:30~20:00)

講師:ラブガマ・ナーラダ師より

na1.jpg言語学習と共に初期仏教の考え方や、古代インドの思想は現代の我々に何を与えてくれるかを考えてみるのが今回の講座の主な目的であります。
サンスクリット語は、古代インドの文献を記された世界で最も古い言語の一つとして知られています。古代インド思想は、自然崇拝、宗教、哲学、医学、数学また天文学などあらゆる分野に広がり、その全てをサンスクリット語を用いて展開してきました。また、文法的な構成も非常に論理的であり、他の言語にあまり見られない個性を有しています。
時代を下りいわゆる大乗仏教の初期経典もサンスクリット語で記されています。また、現在、日本の法隆寺に保存中のサンスクリット語の般若心経の写本は世界で最古の写本でもあります。
今回の講座の前半は、まず基本的な文字や文法からはじまり、実際の発音練習をしながら現在インドで使われている初心者向けのテキストを中心に単純な文章構成を学びます。また、後半には、インド文学の代表作とも言われる『バガワッド・ギータ』や初期仏教文献の『般若心経』などを講読したいと考えています。

サンスクリット語専攻 スリ・ジャヤワルダナプラ大学 
東京大学大学院 インド哲学・仏教学 博士課程
青松寺獅子吼林サンガ

平成23年2月11日

  青松寺サンガ講座

《東日本大震災と終末期緩和ケアの臨床から》
 ~仏道者の在り方を、共に模索する試み~

【日程】 2014年6月~2015年2月(全9回)
【対象】 青年僧侶の方

髙橋悦堂 師よりご挨拶

sangatakahasi.jpgこの度の獅子吼林サンガ勉強会では、私が東日本大震災以降に経験した事や現在も続けている活動などから、感じた事や考えた事を題材として投げかけ共に分かち合い、仏道者としてのあり方とは何かを一緒に参究したいと思っています。
震災以前、私は地元宮城で生家のお寺を継ぎ僧侶として、檀家さんとの関わりの中だけで生きていくのだろうと漠然と思っていました。しかし、故郷を襲った大震災がそれまで思い描いていた生き方を現実のものとはしませんでした(幸いにも故郷の栗原市は山間のため軽微な被害ですみました。とはいえ、震災関連死者がいなかったわけではありません)。

これから獅子吼林サンガで題材とさせて頂く事柄は、東日本大震災ボランティア、東北大学での臨床宗教師研修、医療福祉分野から求められる宗教者、宗教間連携、在宅緩和ケアを行う岡部医院での活動などです。どれも実際に私が活動してきたこと、または現在も活動していることです。
9月からは東北大学の臨床宗教師研修に参加して学んだことを中心にお話ししたいと思います。震災の苦悩の現場から臨床宗教師研修が生まれた理由、臨床宗教師とは何か?普通の宗教者と何が違うのか?何故、寺院を飛び出していく必要があるのか?
そういう事を話題にして皆さんと共に仏道者の姿を考えていければと思います。

※「臨床宗教師」とは、公共空間で心のケアを行なうことができる宗教者を意味するものとして、英語の「チャプレンchaplain」の訳語として故岡部健(たけし)医師が考案した名称です。(東北大学大学院文学研究科実践宗教学寄附講座HPより)

宮城県栗原市普門寺副住職、駒澤大学禅学部卒、大本山総持寺安居、曹洞宗総合研究センター教化研修部門修了、駒澤大学大学院人文科学研究科仏教学専攻中退
同市内の曹洞宗侶金田諦応師が主催した宗教者による東日本大震災被災者支援活動カフェデモンクに参加し、医療法人爽秋会前理事長 故岡部健氏と出会う。がんのために余命少ない岡部氏より、僧侶として自分を看取るよう命じられ、岡部氏最期の日々に寄り添う。その後、東北大学大学院で始まった臨床宗教師研修に参加。現在、普門寺副住職として勤め、同時に爽秋会の医療機関にて臨床宗教師として活動。在宅緩和ケアを受ける患者さんや爽秋会スタッフのスピリチュアルケアにあたる。

ゲスト講師(2月~):河原正典(かわはら まさのり)氏

1972年生まれ。2003年、福島県立医科大学卒業。同大学院医学研究科外科学系博士。医学博士。福島県立医科大学第二外科入局後、仙台医療センター、社会保険二本松病院、仙台厚生病院を経て、爽秋会 岡部医院で緩和ケア内科に携わる。現在は、宮城県仙台市を拠点に、在宅緩和医療を行う。

▶ 高橋悦堂師よりご紹介
河原先生は岡部先生の主治医でもありました。臨床宗 教師にも関心を持っておられ、『俺自身は宗教者が必要とは思わないけど、患者さんの中にはそういう悩みや話がある人もいるから』というスタンスです。仙台に来られた青山俊董師に患者さんと一緒にお会いしたことがあるそうです。その患者さんは以前、青山老師と何度かお会いしたことがあり、その御縁で青山老師との面会を希望されたそうです。河原先生はその時、青山老師と患者さんの関わりを観て、「宗教者ってすげぇな」と思われたそうです。河原先生が宗教者と医療の関係をどのように考えているのかも含め、勉強会でお話し頂きたいと思います。

各月の講座内容

6月 震災と仏教者 圧倒的な悲しみを前にして。震災直後の火葬場供養読経
7月 震災と仏教者 苦に寄り添う仏教者は何をすべきか。カフェデモンク・居室訪問活動
8月 被災地で活動する宗教者をお招きし、話材提供して頂き対話する
9月 臨床宗教師とは/寺院や教会などを飛び出して/魂のケア
10月 臨床宗教師とは/宗教の始まりは感動する事/宗教間協力
11月 私が体験した苦の現場/心の相談室の電話相談
12月 岡部健医師との出会い/生老病死は医療福祉の管轄か/宗教者と多業種の連携
1月 岡部医院での活動/
   私の病気が治るように、祈って下さい。私が関わった患者さんの事例から
2月 岡部医院河原医師をお招きし、話材提供して頂き対話する

いのちを学ぶ、いのちに学ぶ

青松寺サンガ講座  

《いのちを学ぶ、いのちに学ぶ》 生と死の教育

【日程】2008年4月~2014年10月
※参加対象:どなたもご参加いただけます。

獅子吼林サンガより

わたしたちの生きる〈いのち〉を大きな目でみるならば、喜びも、悲しみも、苦しみも、死さえも〈いのち〉として捉えなければなりません。先人たちは、人々との関わり合いにより、このことを直感的に理解し生と死の大海をゆったりと航海してきました。しかし、近年、人間関係の希薄さと速度優先の社会が成されたことにより、私たちの〈いのち〉が揺らいできたように思われます。〈死〉と〈生〉は一体であり、自らを知ることは、ひいては他者の思いをはかり知ることに繋がるのではないでしょうか?庄司先生の講座にこのことを学びたいと考えています。
緩和ケアの発達した現在、痛みに悩まされることが少なくなってきましたが、耐え難い痛みというものについて考える機会を持ってみましょう。

※この講座はワークショップ形式で行います。庄司先生からの問いの投げかけに、それぞれが自ら考え、学びあう時間を共に過ごしましょう。

講座に望む庄司進一先生からのメッセージ

sanngaP1150739.jpg生老病死は、私たちにとって避けることができない、例外のない現実です。
しかし、このテーマについて、真剣に考えたり、周囲の人々と話し合う機会は、なかなかないのではないでしょうか。
生老病死は、それぞれが「一人称」で考えるものであり、正解はありません。しかし、他人の意見に触れ、個人個人の価値観の違いに気づくことで、あらためて「生きる」ことを見つめなおすことにつながるのではないでしょうか。

医療法人・城西医療財団・城西病院病院長。筑波大学名誉教授。専門は、神経内科学、医学教育、医療倫理教育、臨床人間学。東京大学医学部卒。信州大学助教授、筑波大学大学院教授などを経て現職。著書に『生・老・病・死を考える15章』(朝日選書、2003年)、など。

これまでの議題テーマ

・あなたは白血病の長女の治療のために第2子を産みますか?(08/4/10)
・脳死になったわが子の臓器提供(08/6/26)
・私が交通事故で下半身麻痺になったら(08/9/18)
・どうして自殺するのか?あなたの友人が自殺したら、どうする?(08/11/06)
・あなたの大切な家族が亡くなった、あなたのこれからの生き方は?心構えは?(09/2/26)
・小児の脳死臓器移植について(09/06/18)
・あなたは尊厳死を選びますか?(09/09/03)
・自分がアルツハイマー病になったら(09/11/12)
・自分のクローン人間を容認するか(10/01/28)
・自分の家族(配偶者または親)が6ヶ月間も意識がない状態が続いている。今後の治療の継 続ないし中止を相談された(10/03/25)
・あなたは、あなたか配偶者か娘が代理母をすることを認めますか?(10/05/20)
・あなたが、アスベストによる中皮腫であることが判明したら?(10/07/29)
・無脳児の臓器提供(10/9/30)
・絵本に見る死生観(10/11/11)
・あなたの最期の場所はどこにしますか?(11/1/27)
・あなたは耐え難いがんの痛みに耐えられますか?(11/3/17)
・もしあなたが放射能障害を受けたら?(11/5/19)
・摂食障害の子供をもったら?(11/9/1)
・あなたは健康で長生きを強く望みますか?
 もしそうならどんな努力をされていますか?(12/2/23)
・この世にお別れする前に、あなたが是非しておきたいことは?(12/4/5)
・眼病、失明の危機(12/8/3)
・グリーフケア(12/10/12)
・コミュニケーション・カウンセリング①(12/12/21)②(13/02/08)③(13/04/12)④(13/06/21)
・医学教育①(13/08/30)②子供の教育で何が一番大切と思いますか?(13/10/18)
 ③(13/12/20)④(14/02/21)⑤(14/04/11)⑥(14/06/20)⑦(14/08/22)⑧(14/10/24)

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いのちと現代を考える死生学講座 Ⅲ  

【日程】2010年6月~2011年5月
※参加対象:僧侶、医療看護に携わろうとなさっている方々、医療看護現場の方々

獅子吼林サンガより

先人の教えに「生をあきらめ死をあきらむるは仏家一大事の因縁なり」とあります。生死こそが仏教者の身を置く場でありました。しかるに今日、仏教の生死に限らない複数の視点から死生の問題を考える「死生学(Death And Life Studies)」なる学問の分野が興っております。そして一方では、宗教者の適切な関わりが広く求められてもおります。

そこで、青松寺サンガでは、スピリチュアルケアの日本的展開の可能性を探っておられる古澤有峰先生をお招きして、僧侶と医療看護関係者と共に、改めて生死を考える学びの場を展開したいと考えました。僧侶の方々、また、医療看護に携わろうとなさっている方々、医療看護現場の方々に、参集をお勧めする次第です

講座に望む古澤先生からのメッセージ

hurusawa.jpg現代に生きる日本人の70~80パーセントは、自らを無宗教と考えているといいます。私自身、特定の信仰を持たない立場にあります。しかし、そうした人達であっても避けて通る事が出来ないのが死生の問題です。人間のこころや魂の根源に関わり、心身の深い痛みを伴った危機的状況にある人々が必要とするケアとはどのようなものでしょうか。そうした場面で、宗教・宗教者はどのような役割を果たす事が出来るのか、またその際に留意すべき事とは何でしょうか。第一期講座ではこうした問題意識に基づき、特に医療看護や社会福祉の文脈におけるスピリチュアルケアについて、死生学的な視点から考えました。また第二期講座ではこうしたテーマをさらに深めるとともに、現代人の死生の諸相について一緒に考えました。そして第三期講座では、第一期・第二期の問題意識を踏まえながら、スピリチュアルケアの現状(理論と実際)をテーマごとに検証していきます。その際には文化、社会、歴史的背景などを踏まえ、新たな動向も随時紹介しながら議論を展開させていく予定です。関連の映像資料や、国内外でのフィールドワークの様子についてもお話出来ればと考えています。

東京大学大学院人文社会系研究科博士課程基礎文化専攻(宗教学宗教史学)満期修了。スイス・チューリッヒ大学および大学院留学(ロータリー財団、スイス政府奨学金)、アメリカ・ハワイ大学大学院留学(フルブライト奨学金)。人間総合科学大学専任講師、東京大学大学院医学系研究科公共健康医学専攻客員研究員、桜美林大学大学院国際学研究科老年学専攻非常勤講師。東京大学医学部非常勤講師、早稲田大学人間科学部非常勤講師、立教大学コミュニティ福祉学部兼任講師、淑徳大学国際コミュニケーション学部兼務嘱託講師、国際医療福祉大学非常勤講師、ほか歴任。専門は、宗教学宗教史学(死生学)、医療文化人類学、社会学、臨床心理学。

主な出版物

■「病院のチャプレンとスピリチュアリティ:アメリカ・ハワイ・日本」『現代宗教2003 特集 宗教・いのち・医療』所収、219-245頁、東京堂出版(国際宗教研究所編集)2003年
■「死の臨床とスピリチュアリティ -悲嘆の医療化とターミナルケアの世俗化についての考察-」『死生学研究 2004年春号』、324-347頁、東京大学大学院人文社会系研究科、2004年
■「病院チャプレンと臨床パストラル教育運動 宗教と社会福祉の日米比較という観点から」『宗教と福祉 IAHR2005東京大会パネル記録』所収、21-47頁、皇學館大学出版部、2006年
■「スピリチュアルケア」『ジェンダーで学ぶ宗教学』所収、世界思想社、2007年
■「医療現場における個と集団 心理臨床と異文化研究の視点から」『京都大学心理臨床シリーズ』所収、創元社、2007年
ほか多数

第三期講座 概要

『現代人の死生とその諸相(2)』

第1回 (1)日本のスピリチュアルケア学① はじめに:第三期の導入として
第2回 (2)日本のスピリチュアルケア学② キリスト教とのかかわりから
第3回 (3)日本のスピリチュアルケア学③ 仏教とのかかわりから
第4回 (4)日本のスピリチュアルケア学④ 医療看護とのかかわりから
第5回 (5)日本のスピリチュアルケア学⑤ 多様な視点から見た可能性と限界
第6回 (6) 日本のスピリチュアルケア学⑥ まとめ:現代人の死生観と「共同性」幻想?

『アメリカの病院チャプレンの実際(2)』

第7回 病院チャプレンと「女性」① ジェンダーからスピリチュアルケアを読み解く
第8回 病院チャプレンと「女性」② あるシスターが病院チャプレンになるまで
第9回 病院チャプレンと「女性」③ ある尼僧の実践と述懐
第10回 病院チャプレンと「白書」① スピリチュアルケアの意義と実践
第11回 病院チャプレンと「白書」② チャプレンの機能と活動
第12回 病院チャプレンと「白書」③ スピリチュアルケアの提供と利益 まとめ

講座日程

【1】2010/6/20 【2】7/18 【3】8/15 【4】9/19 【5】10/17 【6】11/21 【7】12/19
【8】2011/1/16 【9】2/20 【10】3/20 【11】4/19 【12】5/15

※ 原則、毎月第3日曜日、17~18時半

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いのちと現代を考える死生学講座 Ⅱ

【日程】2009年6月~2010年5月
※参加対象:僧侶、医療看護に携わろうとなさっている方々、医療看護現場の方々

第二期講座 概要

現代人の死生とその諸相(1)

第1回 (1)山のスピリチュアリティ ~非宗教化と再聖化の観点から~
第2回 (2)「赤十字思想」再考 ~宗教的中立性を巡る議論のいま・むかし~
第3回 (3)心的外傷の回復とスピリチュアリティ ~ある作品の成立過程から~
第4回 (4)現代人の死生とスピリチュアリティ ~ある作家の闘病記から①~
第5回 (5)聖書を破るロックスター ~アメリカの社会運動と宗教・医療・いのち~

アメリカの病院チャプレンの実際(1)

第6回 911:現在・過去・未来 ~危機的状況下の病院チャプレンの記録~
第7回 戦うか戦わざるか、それが問題だ 
     ~病院チャプレンと従軍チャプレンの“あいだ”~
第8回 「歩く死人」と「横たわる生者」~多様な施設の訪問者としてのチャプレン~
第9回 脳死・臓器移植と病院チャプレン ~本当に「全ては神の名の下にある」のか~
第10回 宗派間の軋轢と論争 ~「スピリチュアルケア」に異議を唱える病院チャプレン達~
第11回 思えば遠くに来たものだ ~病院チャプレンを長年勤めた聖職者の述懐~

おわりに

第12回 コーランや仏典を持つチャプレン達 ~宗教的多元主義の中の病院チャプレン~

講座日程

【1】2009/6/21 【2】7/19 【3】8/16 【4】9/20 【5】10/18 【6】11/15
【7】12/20 【8】2010/1/17 【9】2/21 【10】3/14 【11】4/18 【12】5/16

※ 原則、毎月第3日曜日、17~18時半

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いのちと現代を考える死生学講座 Ⅰ

【日程】2008年6月~2009年5月
※参加対象:僧侶、医療看護に携わろうとなさっている方々、医療看護現場の方々

第一期講座 概要

アメリカで病院チャプレン組織が出来るまでの経緯について

第1回 (1)欧米の宗教史から
第2回 (2)CPE成立の歴史的背景
第3回 (3)CPEの現在

アメリカの病院チャプレン組織でおこなったフィールドワークについて

第4回 その1
第5回 その2
第6回 その3
第7回 その4

仏教ホスピス(ビハーラ)とはなにか

第8回 (1)歴史的経緯について
第9回 (2)現状と課題
第10回 (3)今後の可能性について
第11回 (4)社会参加型仏教の観点から

おわりに

第12回 日本型スピリチュアルケアをめぐって

講座日程

2008年【1】6/15 【2】7/27 【3】8/31 【4】9/14 【5】10/19 【6】11/23【7】12/14
2009年 【8】1/11 【9】2/15 【10】3/8 【11】4/19 【12】5/31

※不定期日曜日、17時~18時半の開催です。

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「家族再生の道」  

【日程】 2009年1月29日(木)17:30~

青松寺獅子吼林サンガより

人が他者と関わる最小単位の社会が‘家族’です。日本社会は、第二次大戦まで、この家族の結びつきが強い社会でした。
しかし、現代の日本においては、価値観の多様化から個の関係がきしみ、家族が変容し、崩れて親が子を、子が親を殺害してしまうという衝撃的な出来事が起こるようになってしまいました。どこかおかしくなってしまった日本社会を取り戻すために今こそ家族を見直すことが必要なのではないでしょうか。
信田さよ子先生はカウンセリングの現場において家族の再生を強く主張されておられます。今回のサンガ講座は信田先生をお招きし、現代日本社会の問題と良き人間関係の在り方を学びたいと思います。

講師:信田さよ子先生よりメッセージ

信田さよ子さん.jpg私の臨床は、一般的なカウンセリングのイメージとは少し異なっているかもしれません。心の問題というより、生々しい暴力の被害や加害を対象とし、家族関係に積極的に介入することが日々の臨床だからです。カウンセリング経験から、愛情あふれる憩いと安らぎの場であるはずの家族が、現実には暴力と支配の場になっていることを痛感してきました。
社会学的知識を得ることで、カウンセリングにおける視野が大きく広がり、絶えず、家族におけるもっとも弱い人の立場に立つことを心がけることを明確に意識するようになりました。そして何より、夫や父である男性こそ家族の問題に目を向けてもらいたいと思っています。当日は具体例をまじえてお話したいと思いますが、参加者の皆様との交流も楽しみにしております。

原宿カウンセリングセンター 所長  臨床心理士
著者:『アダルト・チルドレンという物語』(文春文庫)、『家族収容所』(講談社)、
『依存症』(文春新書)、『DVと虐待』(医学書院)、『母が重くてたまらない』(春秋社)、他多数

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「トラウマを持つ人のケア」  

【日程】 2008年9月2日(火)17:30~

青松寺獅子吼林サンガより

現代社会は、価値観の多様化と合理性優先の風潮によって個々人の関係にきしみが生じ、その結果、以前では考えられないような事件が続発するようになっています。
そして、事件の被害に遭われた方々の苦しみ、生きにくさには想像を絶するものがあります。
仏教は、インドに誕生してより今日までほぼ2500年を経ています。その間、人々の心をみつめ続けてきたといっても間違いではないでしょう。しかし、今日、仏教は人をみていないとの批判も受けます。
突然の犯罪被害に遭われた方の心の問題・心理とはどういうことなのか。現代に再び仏教が人々の心に寄り添うには、私たちは何を為さねばならないのか。小西聖子先生のお話に問いたいと思います。

講師:小西聖子先生よりメッセージ

konisi.jpg家族が殺された、強姦の被害にあった・・・。悲惨な事件は毎日のように報道されています。私たちにとって、それはむしろ日常である、といえるかもしれません。3ヶ月もすると事件のことは過去のことになり忘れ去られます。けれども、自分が当事者となったときには、時間は止まってしまいます。例えばある日、突然お子さんが亡くなったとしたら、あなたは何年経とうと、一日もそのことを忘れることはないでしょうし、完全に元通りになることもないでしょう。そのような状態にある人をどのように理解し、どのようにサポートするのか考えます。

武蔵野大学人間関係学部教授 精神科医 臨床心理士 医学博士
専門は被害者学、PTSD(心的外傷後ストレス障害研究)
主な著書:「犯罪被害者の心の傷」「ドメステイックバイオレンス」(共に白水社)
「子供のトラウマと心のケア」(共訳、誠信書房)、「トラウマの心理学」(NHKライブラリ-)

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「心という治癒力をひきだす『傾聴』の基本技術」  

【日程】 2008年5月14日(水)17:30~

青松寺獅子吼林サンガより

最近の新聞・TV報道を見ていると癌医療の話題が頻繁に取り上げられています。
癌対策基本法が昨年施行されたように、私たちの身近に病む方々が多勢おられる時代になり、それとともに〈心のケア〉が語られるようになってきました。
佐伯俊成先生のおられる広島大学は、心のケア〈サイコオンコロジー:精神腫瘍学〉の草分け的な存在です。今回のサンガ講座は、病んだ方々への傾聴とはどうあるべきなのかを佐伯先生のお話に学びたいと思います。

講師:佐伯俊成先生よりメッセージ

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人間のからだと心は切っても切り離せない関係にあります。心という治癒力が働いてこそ、からだも良くなっていきます。ではその心という治癒力を引き出すためにはどうしたらよいのでしょうか?患者、家族などへのアンケートによると、心のケアの内容としては『傾聴』の要望が最も多いのですが、これは一朝一夕にできるようになるものではありません。今回の講座では、相手の満足度を高めて心という治癒力をひきだすための『傾聴』の基本技術をわかりやすく解説しましょう。

・広島大学病院 医系総合診療科 准教授
・広島大学病院 総合治療病棟 病棟医長
<専門領域>
・リエゾン精神医学:身体疾患患者と家族への精神的ケア
・精神腫瘍学(サイコオンコロジー):がん患者と家族への精神的ケア
・ 家族精神医学:家族療法,家族機能の評価
・ 救急精神医学:精神疾患急性期の患者と家族へのケア

<最近の主な出版物(和文)>
1. 佐伯俊成: 心という治癒力―サイコオンコロジーへの招待―(30回シリーズ). 新聞連載コラム「医師の目 人の目」2006
2. 佐伯俊成ほか: 希死念慮のあるがん患者への対応. 緩和ケア
3. 佐伯俊成: 不安障害の症状と社会機能障害. 治療
5. 佐伯俊成, 山脇成人: がん患者とその家族に対する心理社会的介入. 医学のあゆみ
6. 佐伯俊成: 死別にまつわる心理社会的ストレスとその対処法. 現代のエスプリ

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「仏教と仏教学に対する西洋人の興味」  

【日程】 2007年7月11日(水)18:00~

青松寺獅子吼林サンガより

今回、仏教と全く異なる環境で生まれ育ち、後に仏教の魅力に惹かれ、仏教学を専門と選ぶ学者を招くことにしました。西洋人において仏教はどのような存在であるか、その興味深い点に基づいて仏教の普遍性について考えてみたいと思います。

ユベール・デュルト氏 プロフィール

P1150523.JPG国際仏教大学院大学教授。1936年生まれ。ベルギー・ルーヴァン大学で、古典文献学、東洋学、美術史を学ぶ。1961年以降日本在住。京都大学と東京大学で仏教を学び、1965年以降は日仏共同プロジェクト『法宝義林』(中国の経典に基づくフランス語による仏教辞典)に参加し、1969年~2003年編集長を務める。ルーヴァンで、中国の出典に基づいた初期のインド仏教に関する博士論文の審査を受ける。1970年には、同プロジェクトのために、フランス極東学院に採用される。2001年、フランス極東学院を退職するが、現在も同学院の京都拠点の共同研究者。現在は、東京の国際仏教学大学院大学で教授を務め、大乗仏教の観念の普及にまつわる伝説、神話に特に関心を持つ。2007年の初め、在日カナダ大使館で開かれたアジア会において高円宮殿下より従来日本における学問や、業績を評価され「高円賞」を受賞。現在参画中のプロジェクトは、ネパールのルンビニ国際研究所、ベルギーのMélanges Chinois et Bouddhiques(MCB)。

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「「いのちの根を共にして」生と死をめぐる旅から」  

【日程】 2008年5月14日(水)17:30~

青松寺獅子吼林サンガより

個人のいのちが集まって社会を形づくっています。最近悲惨な事件が相次いでいますが社会にあるわたしたちのいのちはどうあるべきなのか。そもそもいのちとはどうあったらより良く生きられるのか。今回に学びたいと考えています。

講師:吉田敏浩先生よりメッセージ

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現代日本社会では、生と死をめぐる様々な問題をめぐって考え方や価値観が多様化し、それに基づいて個々人が多様な選択肢の中から自分なりの道を選ぶ時代になっています。しかし一方で、改憲運動と国家主義的な動きが強まり、国のためという大義名分のもと、人々に犠牲を強いる構造が復活して米国とともに戦争をする国になるおそれも高まっています。生と死の意味を国家にゆだねず、自らの胸にしっかりと抱き、しかも戦争の加害者にも被害者にもならないために、一人ひとりが深く考えるべき時代が来ているのではないでしょうか。

ジャーナリスト。1977年よりビルマ(ミャンマー)、タイ、アフガニスタンなどアジアの多様な民族世界を取材。85年より長期取材したビルマ北部カチン州、シャン州の記録をまとめた『森の回廊』で96年第27回大宅壮一ノンフィクション賞を受賞。
著書:『森の回廊』(NHK出版)、『北ビルマ、いのちの根をたずねて』(めこん)
『夫婦が死と向きあうとき』(文春文庫)、『生と死をめぐる旅へ』(現代書館)
『ルポ 戦争協力拒否』(岩波新書)、『反空爆の思想』(NHKブックス) など。

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※青松寺へお参りする、
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