仏教月例講座『正法眼蔵』に学ぶ会

「 『正法眼蔵』に学ぶ会」を開くにあたって

竹村 牧男


大不夜城のように活動しつづける東京の夜にあって、人はどのように時間の河を泳いでいくのでしょうか。雑踏と喧騒の中を酔いに浸りつつ、明日への想いを紡ぎつづけようとするのでしょうか。
けれども、結局は、自己と社会の現実から、逃れつづけようとしてしまってはいないでしょうか。日常の虚しさのなかで、ほかならぬ自分自身を見つめることさえ、忘れ去ってはいないでしょうか。

せめて一月に一夜、静かに自己を省み、何をしようとして生きていたのか、
あたらめて考えてみる機会を持ってみたらいかがでしょう。
ここは都会のまんなかの静寂のお寺、古人の求道の歴史が染みこんでいる聖空間です。

道元禅師は、「仏道をならうというは、自己をならうなり」と喝破しました。
その道元禅師の御著『正法眼蔵』を少しずつ拝読し、
この世に自己があることへの了解を、わずかでも深めてみたいと思うのです。



講師:竹村牧男 先生

竹村牧男先生.jpg東洋大学学長、興福寺責任役員、日本印度学仏教学会理事や仏教思想学会理事等ををおつとめであり、著書に、『禅の哲学』 『禅と唯識』『華厳とは何か』『西田幾多郎と鈴木大拙』『般若心経を読みとく』『良寛の詩と道元禅』等多数。また、大乗仏教の心を現代において追求する姿勢を、いつも携えておられます。やわらかな語り口で、道元禅師さまのお心を分かりやすくお話してくださいます。


『正法眼蔵』に学ぶ会の様子

P1030529.JPG昼間の喧噪も落ち着く午後7時より開かれるこの勉強会には、各地より大勢の方々が集っていらっしゃいます。竹村先生の落ち着いた低音の声の中で会は進んでゆきます。曹洞宗の開祖である道元さまが書かれた『正法眼蔵』。「どう生きるべきか」という、いつの世にも不変の問題を提示しています。「仏道をならうというは、自己をならうなり」と。


『正法眼蔵』に学ぶ会の講義録が本になりました

genzoubook.jpg道元禅師が言葉に言葉を重ねて書き上げられた『正法眼蔵』。その真理に、禅、唯識、華厳、法華、哲学、キリスト教など、さまざまな角度からアプローチした、『正法眼蔵』の世界に新たな光をあてる究極の一冊。
現在、東京青松寺で開催されている「正法眼蔵に学ぶ会」の講義から「現成公案」「摩詞般若波羅蜜」の巻を収録。幅広い聴講者のために語りかけた、『正法眼蔵』の解説書としては、まれにみるやさしさと丁寧さです。(大法輪閣出版案内より)



日 時 :毎月第4水曜日・19時~20時半頃
申 込 :事前申込不要(受付にて記帳)
テキスト:『正法眼蔵(二)』(岩波文庫・水野弥穂子訳注)をお持ちください。
会 費 :無料
会 場 :青松寺 玲瓏閣